日常的なお手入れについて

アイエイアイ製品の日常的なお手入れについて、代表的な機種を例にして紹介いたします。 点検時期、清掃方法、保守方法の目安としてお役立てください。

日常的なお手入れは、トラブル、故障の予防にもつながりますので、定期的な実施をお奨めいたします。

はじめに

グリスはアクチュエータ内のボールねじ、ガイド等の鋼球が使われている部分や、ロッドの摺動部分に使用されていて、円滑な動作を行うために欠かす事ができないものです。

グリスが切れたり、劣化して性能が落ちてしまうと、アクチュエータの動作に支障をきたしてトラブルの要因にもなります。 これを未然に防止するために定期的なグリスアップを行ってください。

使用するグリスの種類・補給場所・推奨時期は製品によって異なります。
詳細はご使用のアクチュエータの取扱説明書の『保守点検』の『グリスの補給』をご覧ください。取り扱い説明書は以下よりダウンロードいただけます。なお、ご利用にはユーザー登録が必要です。

取扱説明書ダウンロードページ

点検・グリス補充の方法は、製品のタイプによって異なります。
代表的な「スライダタイプ」と「ロッドタイプ」についての、点検・補充時期の目安は次の通りです。

スライダタイプの場合
項目 実施時期の目安
稼動後半年 稼動後1年 以後1年毎
内部検査
グリス補給 -
ロッドタイプの場合
項目 実施時期の目安
始業点検 稼動後3ヶ月 以後3ヶ月毎 稼動後3年または 走行距離5,000km 以後1年毎
ロッド摺動面 外部目視検査 - -
グリス補給 - - -
ボールネジ グリス補給 - - -

目視検査結果のグリス補給要否判断の目安は次の通りです。

補充が必要な場合
グリスが落ちて無くなっている場合。
塵埃で汚れて表面に艶がない場合。(併せて清掃が必要です)
補充がいらない場合(良好な状態)
充分な量のグリスが残っている場合。
色が褐色になっていても表面が濡れた様に光っている場合。

スライダタイプのグリスアップ方法

ガイド部分への塗布

グリスニップルからグリスガンで注入してください。グリスニップルの場所は、スライダ側面・ストロークエンドカバー端部等、機種によって異なります。

グリスニップルが無い場合は、ヘラでスライダとベースの間にグリスを押し込むか、グリスガンで塗りこんでください。

スライダを往復させてなじませた後、余分なグリスを拭き取ってください。左右両方のガイドに対して同様の作業を行ってください。

ボールネジへの塗布

ボールネジを清掃した後、グリスを手で塗りスライダを往復させてなじませてください。
なじませた後、余分なグリスを拭き取ってください。

中間サポートへの塗布

中間サポート仕様の製品は、ガイド・ボールネジの他に、「中間サポート連結棒」、「サポートブッシュ」、「スライダ上部、中間サポート上部」へのグリスアップが必要になります。
詳細はご使用のアクチュエータの取扱説明書の『保守点検』の『中間サポートへのグリスの補給』をご覧ください。

取り扱い説明書は以下よりダウンロードいただけます。なお、ご利用にはユーザー登録が必要です。
取扱説明書ダウンロードページ

中間サポート連結棒
中間サポートの2 本の連結棒を清掃した後、手でグリスを塗ってください。塗った後、スライダを往復させてなじませてください。

サポートブッシュ
両端の中間サポートのサポートブッシュを清掃した後、サポートブッシュを回転させながら、手で周囲にグリスを塗ってください。 塗った後、スライダを往復させてなじませてください。

スライダ上部、中間サポート上部
スライダ上部、両端の中間サポート上部を清掃した後、手でグリスを塗ってください。 スクリューカバーとの接触部の保護を目的としています。

ロッドタイプのグリスアップ方法

ロッド摺動面への塗布

ロッド摺動面に指でグリスを塗布します。
ロッドを往復させてなじませた後、余分なグリスを拭き取ってください。

ボールネジへの塗布(本体部分にボールネジ用のグリス補給口がある機種)

ロッドをストロークの半分以上引き出し、グリス補給口のネジを取り外してください。

ネジ穴からスプレーグリスで塗布します。(噴射時間: 1秒以内)
補給口のネジを締めた後、ネジと本体の隙間を埋める様にシリコンを塗布してください。
尚、シリコンの種類は製品によって異なりますので、塗布前に確認のためにお問合せください。

スライダタイプ機種一覧

分類 シリーズ 対象型式名称
ロボシリンダ
スライダタイプ
ERC2 スライダタイプ
RCP3 RCP3-SA3C~SA6C,RCP3-SA3R~SA6R
RCP2/RCP2CR RCP2-SA5C~SA7C,RCP2-SA5R~SA7C,RCP2-SS7C/SS8C,RCP2-SS7R/SS8R,RCP2CR-SA5C~SA7C,RCP2CR-SS7C/SS8C,RCP2-HS8C/R,RCP2CR-HS8C
RCA2 RCA2-SA3C~SA6C,RCA2-SA3R~RCA2-SA6R
RCA/RCACR RCA-SA4C~SA6C,RCA-SA4D~SA6D,RCA-SA4R~SA6R,RCA-SS4D~RCA-SS6D,RCACR-SA4C~SA6C,RCACR-SA5D/SA6D
RCS3 ※1 RCS3-SA8C/SS8C ,RCS3P-SA8C/SS8C,RCS3CR-SA8C/SS8C,RCS3PCR-SA8C/SS8C
RCS2/RCS2CR RCS2-SA4C~SA7C,RCS2-SA4D~SA6D,RCS2-SA4R~SA7R,RCS2-SS7C/SS8C,RCS2-SS7R/SS8R,RCS2CR-SA4C~SA7C,RCS2CR-SA5D/SA6D,RCS2CR-SS7C/RCS2CR-SS8C
RCL RCL-SA1L~RCL-SA6L,RCL-SM4L~RCL-SM6L
産業ロボット
スライダタイプ
NS ※2 全機種
ISA,ISPA ※2 全機種
IS(P)DAVIS(P)DACR ※3 ISDA,ISDACR,ISDACR-ESD,ISPDA,ISPDACR,ISPDACR-ESD
ISWA,ISPWA ※3 全機種
LSA ※4 LSA-N15SS,LSA-N15SM,LSA-N15HS,LSA-N15HM,LSA-N19SM,LSA-N19SS,LSA-W21HM,LSA-W21HS,LSA-W21SM,LSA-W21SS
  • ※1ガイドへのグリス供給方法は、SA8/SS8ともに、グリスニップルからになります。また、ボールねじへのグリス供給方法は、SA8はグリスニップル、SS8は直接塗布になります。
  • ※2ガイドへのグリス供給方法はグリスニップル、ボールねじへのグリス供給方法は直接塗布になります。
  • ※3ガイド及びボールねじへのグリス供給方法は、グリスニップルからになります。
  • ※4ガイドのみにグリスニップルからグリスアップを行います。

中間サポート仕様機種

分類 シリーズ 対象型式名称
産業用ロボット スライダタイプ ISA/ISPA IS(P)A-MXMX,IS(P)A-LXMX,IS(P)A-LXUWX,IS(P)A-WXMX
ISDA/ISPDA IS(P)DA-MX,IS(P)DA-LX
ISDACR/ISPDACR IS(P)DACR-MX,IS(P)DACR-LX,IS(P)DACR-WX
  • ※1グリスアップの場所: 連結棒、サポートブッシュ、スライダ上部、中間サポート。

ロッドタイプ機種一覧

分類 グリスアップ方法 シリーズ 対象型式名称
ロボシリンダ
ロッドタイプ
ロッド摺動面に直接グリスを塗布 ERC2 ERC2
RCP2 RCP2-RA2C
RCA/RCAW RCA-RA3C/D/R,RCA-RA4C/D/R,RCA-RGD3C/D/R,RCA-RGD4C/D/R,RCA-RGS3C/D/R,RCA-RGS4C/D/R
RCAW-RA3C/D/R,RCAW-RA4C/D/R
RCS2/RCS2 RCS2-RA4C/D/R,RCS2-SRA7BD,RCS2-RA7AD/RA7BD
RCS2-RGD4C/D,RCS2-SRGD7BD,RCS2-RGD7AD,RCS2-RGD7BD,RCS2-RGS4C/D,RCS2-SRGS7BD,RCS2-RGS7AD,RCS2-RGS7BD
RCS2W-RA4C/D/R
グリス補給口からグリスを補給 RCP3 RCP3-RA2AC/R,RCP3-RA2BC/R
RCP2/RCP2W RCP2-RA3C,RCP2-RA4C,RCP2-RA6C,RCP2-RA10C,RCP2-RGS4C,RCP2-RGS6C,RCP2-RGD3C,RCP2-RGD4C,RCP2-RGD6C
RCP2-SRA4R,RCP2-SRGS4R,RCP2-SRGD4R
RCP2W-RA4C,RCP2W-RA6C,RCP2W-RA10C
RCA RCA-SRA4R,RCA-SRGS4R,RCA-SRGD4R
RCS2 RCS2-RA5C,RCS2-RA5R,RCS2-RGD5C,RCS2-RGS5C
RCS2-RA13R(超高推力タイプ)
ボールねじに直接グリスを塗布 RCA2 RCA2-GD3N,RCA2-GD4N,RCA2-GS3N,RCA2-GS4N,RCA2-RN3N,RCA2-RN4N,RCA2-RP3N,RCA2-RP4N,RCA2-SD3N,RCA2-SD4N