アイエイアイの仕事 アイエイアイの各分野で活躍する社員をご紹介。

渡辺真(わたなべ・まこと)開発部 ソフトウェア課

複雑な条件をもっとクリアに
じっくりプログラムを練る

 開発部ソフトウェア課ではロボットのコントローラのソフトウェアを開発しています。いわゆるファームウェアと呼ばれる、組み込みソフトウェアです。私は主に単軸コントローラのソフトウェアを担当しています。単軸コントローラとは1個のモータを搭載したアクチュエータを制御するコントローラ。アイエイアイのロボットはアクチュエータとも言います。これを上位装置からの指令通りに動かすためにコントローラで位置、速度、電流をコントロールします。また、上位装置からの指令形態も様々あるため、多様な指令形態にも対応させます。

 プログラムを「書く」前の段階が重要です。ソフトウェアの仕様を考える時間です。まず、コントローラとしてどういうことをしたいのかが第一。それをソフトウェアでどのように実現するか、どのようなソフトウェア構成にしてどういう処理方法にするのか。そこに落とし込みます。また、様々な条件を考慮し、ドキュメントにまとめていきます。ドキュメントを見れば誰でもプログラムを書けるというレベルまで練っていきます。実際にプログラムを「書く」時間は仕事全体の1割にも満たないかもしれません。

 現在担当しているコントローラではCPU(マイコン)のマニュアルが約2000ページあり、その中から必要な情報を取り出し、ハードウェア課と仕様を刷り合わせてCPUのどの機能を使うかを考えます。ハードウェア課が基板設計する段階から議論に参加し、この部分はソフトウェアで実現できるから回路を削ってもいいといった提案もします。

大失敗から勉強した…
ユーザーの現場を想像する

 私が最初に担当した単軸コントローラを発売した時のこと。発売から数ヶ月後、お客様のところであるトラブルが発生し、アクチュエータが壊れてしまいました。すぐに新しいアクチュエータに交換したのですが、また同じように壊れてしまった。もちろんこのようなトラブルは発生しないように作ったつもりでした。同じ開発チームの先輩がお客様のところへ調査に行ってくれました。

 私が社内で調査していても全く原因がわからなかったのですが、先輩が現場へ飛んでくれたおかげで素早く原因究明に至りました。結果的にソフトウェアの不具合で、原因は私がこのお客様の使い方を想定しきれていなかったことです。実際の製品使用を通じて、ソフトウェアの穴が顕在化してしまいました。迷惑をかけてしまったので本当に申し訳なく思っていますが、こういう経験から学ぶことは本当に多いです。

自分のアイディアが活きると
仕事の魅力が倍増する

 この仕事のおもしろさは新しいものを作ることにあります。上長からはこういうコントローラを作ってくれというざっくりした指示が来る。自分たちで考えて実現していきます。アイディアを製品に反映させることができる。ソフトの処理方法をちょっと改良するだけで、効率がずいぶん上がったりする。そういうことが無性に楽しい。センスがなければお客様から使いにくいと言われてしまうでしょう。そういう意味では、この仕事をしていく上でセンスも非常に大事だと思います。

 お客様からアイエイアイとライバルメーカーの両方に、こういうものを作れるかと提案されることもあります。納期が間に合わなければ、ライバルメーカーに注文を取られてしまうから、やるしかない。納期が間に合わずに駄目だったとなれば、自分のやったことが無駄になってしまう。そうなるのは嫌ですね。もちろんその仕事から得られる新しい知識や技術もありますが、やるからにはちゃんとお客様に使ってもらえるものに仕上げたい。大変ですが、こういう状況には燃えます。

入社前から勢いを感じた
入社するともっとすごかった

 就職説明会を受けたのが2000年、不況の年でした。会社説明会を回ると、不況でも現状維持ができればいいという考えの会社が多く見られました。そんな中、アイエイアイからは新しい製品をどんどん開発していくという考えが伝わってきました。自分が回った説明会の中で、攻めの姿勢が見えたのはアイエイアイだけ。面接の時も、開発に力を入れているから残業も多いと言われました。新しい製品を作るということは色々な経験ができると思ったんです。おもしろそうだなと魅力を感じました。入社すると、入る前よりももっと攻めの姿勢を感じました。今では入社当時より開発ペースも上がっていますね。

 アイエイアイの製品は、社内で全て開発し、製造しています。当然、お客様からこういうものを作ってほしい、こういうことをやりたいという要望はありますが、下請けではないんです。要望に対して、こういうものを作りますと具体案を提案するスタンス。そこがいいですね。オリジナリティがあると思います。

パソコンもできなかった…
今ではすっかりプログラマー

 大学の時はソフトウェアなんてほとんどやったことがなかったです。当時はパソコンもそれほど普及していなかった。パソコンすらほとんど触ったことがなかったわけです。会社に入って、ほとんどゼロから先輩に教えてもらいましたが、「本当に何もやったことがないんだね」と言われたくらい。それでも今、仕事ができています。

 経験がなくても問題ない。プログラミングの言語はそんなに難しくないです。数ヶ月もすれば憶えます。プログラムをどういう形にするかが重要ですが、それは経験を積んで知るしかない。すぐに仕事ができるくらい優秀であれば入社と同時に製品に携わるでしょうが、普通、2年くらいは勉強期間です。安心して入社してください。

 今の若い人には、自分のできることはここまでと決めつけてしまわないで欲しいと思います。ちょっと外側に手を伸ばせば、自分の知識も広がるわけですからね。

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