アイエイアイの仕事 アイエイアイの各分野で活躍する社員をご紹介。

松倉克昌(まつくら・かつまさ)製造部 生産技術課

基幹部品の品質を守る
高価な設備を選ぶ責任感

 生産技術課は組立、加工、保全の3つのグループに分かれています。組立グループでは、新製品の組立工程を考えたり組立に必要な治具をそろえたりします。加工グループは、製品部品の加工に必要な設備の選定や加工のための治具を製作します。保全グループでは、自社設備のメンテナンスやトラブル対応を行っています。

 私は加工グループに所属しています。2、3年前から新しく導入する加工設備の選定を担当するようになり、私の選定で3台の設備を購入しました。どれも東京都心の高級マンションより高額な設備ですから、メーカー各社が販売している10種類以上の選択肢から1年程の時間をかけてじっくり選んでいきます。選ぶ基準は簡単に言うと、「より少ない工程で部品を加工できるか」「はやく加工できるか」「高品質を維持できるか」の3つです。

 高価な設備は短くても7年から8年は使用しますので、ここでの判断がその後の製品コスト低減に影響を与えます。それだけに責任も重く、大変な仕事です。

業界の新しい動向をチェック
部品加工の効率化を進める

 私は主に、ベースやスライダと呼ばれる基幹部品の加工をする設備を担当しています。アイエイアイ製品の精度を左右する大切な部品ですし、身の引き締まる思いで仕事に取り組んでいます。設備選定の際には既存の設備との共通性や新規メーカーの新しい機構など、よく考えて判断しなければならないポイントが多くあります。「導入したけど使えなかった…」ということが絶対に起こらないように慎重に検討していかなくてはならないのです。

 工作機械は日進月歩で高速化、高精度化、メンテナンス性向上が進んでいます。刃物も材質、形状、表面のコーティングなど細かい部分がどんどん改良されていきます。業界の動向に広く目を向けるため、展示会や講習会に出て勉強することも欠かせません。

 例えば部品の裏表を一度で加工できる設備があれば、加工時間が短くなり製品コスト低減につながります。どんな設備を導入するかによって加工工程の精度や効率が決まるため、新しい技術にも常に目を開いておく必要があるんです。

達成感は困難とうらはら
わずかな差が勝負の分かれ目

 新設備の導入のほかに、加工治具の設計・製作をします。実際の部品加工では、設備に治具を組み合わせて使用します。基本的に治具は加工品によって変えなければいけません。製品の重要ポイントをおさえつつ、部品が取り替えやすい機構や治具の共有使用によって、段取りを簡単にする構造を目指して設計します。

 今までで一番苦労したのは、加工工程を一つ減らすために一つの治具を製作した経験です。ある部品を削る工程で不具合が出た時は、一度加工した部品を別の機械で削り直していました。そこでなぜ不具合が生じるのかを突き詰めていきました。すると、機械が部品をつかむ時、その力加減によって部品がわずかに曲がっていることがわかりました。結果的に加工側面に100分の1ミリほどの誤差が生じていたんです。

 変形を抑えるために約3ヶ月かけて加工、測定、調整を何度も繰り返し、やっとのことで新しい治具の寸法を出すことができました。先輩や現場の方のアドバイスを聞きながら、ようやくうまくいった時には達成感を感じましたね。この作業につきあってくれた現場の方には本当に感謝しています。

社内で奨励される資格取得
知識・技能を身につけられる

 私はまだまだ勉強不足で、設備の機能がどのような利点になるのかを細かいところまで把握しきれていない面があります。加工機に精通している人なら自分でカスタム化して自由に使いこなせると思いますが、まだその域には到達していません。設備の選定にも治工具の設計にも、勉強しなければならないことが山積みです。

 この仕事をしていく上では、製図や加工などの技術が必要になります。アイエイアイでは資格取得が奨励されていますので、求めれば何度でもチャレンジすることができます。

 これまでに、実際に治具をつくれるように汎用フライス盤の技能検定やハンドグラインダーの砥石交換の安全教育を受けました。そのほかフォークリフト運転免許の試験も受けました。次はコンピューターによる設計・CAD(キャド)の検定に挑戦する予定です。入社する前は身につけていなかったことばかりですが、機械や電気などいろいろな知識や技能を習得していけるのは、この仕事の魅力です。

ロボット産業の将来性に憧れて
頭も体も使う仕事の楽しさ

 大学での専門は機械系ではなくシステム系の学科でした。C言語を使ってプログラミングをしていたのですが、就職活動をする際に方向転換をしました。体を使って作業できる仕事のほうがいいと思ったんです。私の入社時には3つの課から選ぶことができましたので、自ら生産技術課を志望しました。事務仕事も手作業も両方あるのは、生産技術課の特徴だと思います。

 私は入社前からロボット産業に興味がありました。市場が拡大していて先端的な成長産業です。ロボットがバスケットボールをしているアイエイアイのテレビコマーシャルにも心を惹かれましたね。また、工場見学に行った際に、工場内がきれいなのも好印象でした。働くのであれば、やはりきれいな工場のほうがいいですよね。

 この仕事に必要な資質をあげるならば、コミュニケーション能力でしょう。新設備の選定の際に、メーカーの営業の方とこちらの要望仕様や概略の価格を詰めていきます。また社内の様々な部署の方々と相談して進めていく仕事も多く、特に工場の現場の方から教えて頂くことは多岐にわたります。コミュニケーションを密にとることで、自分の気付かなかった点をフォローしてもらえたり、知恵を出してもらえたりして仕事の精度も上がっていくのです。多くの方と一緒にモノを作りあげていくことが好きな人には向いている仕事だと思います。

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