取扱説明書 MJ3816-6B

ダブルソレノイド方式

「パラメーターNo.9 電磁弁方式」を「ダブル」に設定します。
原点復帰動作・位置決め動作:「ST0」、「LS0」、「ST1」、「LS1」信号
原点復帰が完了していない状態で「ST0」信号をONにすると、最初に原点復帰動作を行います。
原点位置でいったん停止した後、後退端まで移動します。また、「ST1」信号をONにした場合には、原点復帰動作を行った後、前進端に移動します。
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原点復帰時の動作挙動(「ST0」信号を使用した場合)
  1. 「ST0」信号をONにすると、メカエンドに向かって後退を開始します。
    動作速度は、20mm/sです。
  2. メカエンドに押当った後、反転して前進を開始します。
    原点位置まで前進していったん停止します。
  3. その後、連続して後退端まで前進してから停止し、動作が完了します。

注意

  • 原点逆仕様(型式:NM)の場合は、原点復帰動作の方向が逆になります。
エレシリンダーを動作させる際のPLCとのタイミングチャートを示します。
基本的な流れは、以下のとおりです。
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【基本的なタイミングチャート】
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△t1:「*ALM」信号がONしてから最初の指令を入力するまで、約0.5秒あけてください。
△t2:LS信号がONしてから可動部が前進端または後退端に、実際に到達するまでの時間です。△t2を考慮して、PLC→エレシリンダーに次の動作を指示してください。
検出範囲を大きくすればするほど、△t2は長くなります。
また、搬送負荷の大きさや加減速度によっても、△t2は変動します。
動作途中でST信号をOFFにすると、減速を開始し途中で停止します。
たとえば、LS信号の検出範囲を大きくした場合には、以下の点に注意してください。
LS信号がONした後に、すぐにST信号をOFFにするシーケンスとしている場合、可動部が前進端/後退端に到達していない可能性があります。
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注意

  • 減速停止後に再び「ST」信号をONにすると、エレシリンダーは動作を再開します。
  • 検出範囲に入ると、エレシリンダーが動作中であっても、LS信号はONします。
  • 「ST0」信号と「ST1」信号を同時にONしないようにしてください。
    同時にONした場合は、「ST0」信号が優先され、「ST0」信号の入力となります。
押付け動作:「ST0」、「ST1」、「PE0」、「PE1」信号
押付け動作を行う前に、押付け動作の設定 を参照し、簡単データ設定画面で運転条件や位置設定を設定してください。
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基本的なタイムチャートは以下のとおりです。
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注意

  • 押付け動作速度は、機種により異なります。
  • 押付け完了後もワークを押続けています。ワークが動けば押戻されたり、さらに押込まれたりする場合があります。
  • 押付け完了時にST信号をONのまま継続してください。OFFすると押付け動作ではなくなります。
  • アプローチ動作中にワークに押当たってしまった場合、アラームや押付け完了信号は出力されず押付け動作を継続します。
  • 空振り停止する場合は、前進側ではパラメーターの動作範囲調整で設定した位置まで動き、後退側では0mmまで動きます。
簡単データ設定画面の「押付け力」に設定したトルク(電流制限値)で、押付け動作の完了判定を行っています。
エレシリンダーが押付け動作を行っている際に、以下の条件を満たすと押付け完了と判定し、PE信号をONします。
「電流が押付け〔%〕に達した累積時間」-「電流が押付け〔%〕以下の累積時間」 ≧ 255ms

参考

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参考

空振りして、前進端・後退端まで動作し終わった場合の注意点です。
以下の内容を踏まえて、上位機器のシーケンスや検出方法を検討してください。
  • 空振りした場合、PE信号はONしません。タイマーなどを用いて、空振りしたかどうかを判定する必要があります。
  • 空振りした後は、押付け電流値を維持したまま、位置決め停止しています。
    外力などにより押戻されたりした場合、エラーが発生することがあります。
  • いったん押付け完了と判定され、PE信号がONした後にワークがずれてしまった場合、エレシリンダーは押付け動作を再開しますが、PE信号はONしたままです。
    ワークを再び押付けることができず、空振りした場合でもONしたままとなります。
電源2系統仕様TMD2(オプション)
電源2系統仕様では、モーター電源(駆動源)と制御電源を別々に供給します。
エレシリンダーの制御電源を落とさずに、駆動源遮断したい場合は、オプションで電源2系統仕様(TMD2)を選択してください。
配線については、パルスモーター搭載機種の配線、200V ACサーボモーター搭載機種の配線 を参照してください。
電源2系統仕様(TMD2)を選択した場合の、タイミングチャートを示します。
パルスモーター搭載機種
  1. 立上げ時(エンコーダー:WA仕様の場合)
  • アブソリュートリセットは完了しているものとします。
  • 電源投入時は、後退端にいる状態とします。
    (パラメーター「オートスイッチ『LS』信号 検出範囲調整[mm]」の設定値範囲内)
【タイミングチャート】
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※ バッテリーレスアブソリュート仕様かつ、TMD2仕様の場合、初回サーボONするまでLS信号はONしません。
※ サーボON遅延時間は機種により異なります。
  1. 前進端へ移動(動作中にモーター電源を遮断)
  • アブソリュートリセットは完了しているものとします。
  • 電源投入後、後退端にいる状態とします。
    (パラメーター「オートスイッチ『LS』信号 検出範囲調整[mm]」の設定値範囲内)
【タイミングチャート】
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*1 非常停止トルクによる急停止をします。急停止による移動距離は、モーター電源OFF直前の動作速度から最大減速度で停止する場合の停止距離以下になります。
駆動源遮断をしたとき、アラームは発生せず、「停止信号:モーター電圧低下」となります。
*2 モーター電源遮断後、前進信号(ST1)または後退信号(ST0)がONの状態でモーター電源を再投入しても、エレシリンダーは動作しません。
動作させる場合は、ST1またはST0を一度OFFしてから、再度ONしてください。
200V ACサーボモーター搭載機種
  1. 立上げ時(エンコーダー:WA仕様の場合)
  • アブソリュートリセットは完了しているものとします。
  • 電源投入時は、後退端にいる状態とします。
    (パラメーター「オートスイッチ『LS』信号 検出範囲調整[mm]」の設定値範囲内)
【タイミングチャート】
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  1. 前進端へ移動(動作中に24V(駆動源)、モーター電源(L1、L2)を遮断)
  • アブソリュートリセットは完了しているものとします。
  • 電源投入後、後退端にいる状態とします。
    (パラメーター「オートスイッチ『LS』信号 検出範囲調整[mm]」の設定値範囲内)
【タイミングチャート】
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*1 非常停止トルクによる急停止をします。急停止による移動距離は、モーター電源OFF直前の動作速度から最大減速度で停止する場合の停止距離以下になります。
アラームは発生せず、「停止信号:停止」となります。
*2 モーター電源遮断後、前進信号(ST1)または後退信号(ST0)がONの状態でモーター電源を再投入しても、エレシリンダーは動作しません。
動作させる場合は、ST1またはST0を一度OFFしてから、再度ONしてください。

注意

  • モーター電源(L1、L2)のみを遮断した場合、エレシリンダーは急停止しません。
    「24V(駆動源)」を同時に遮断してください。